人材育せざるべからず

例年ゴールデンウィークにはちょっと遠くまで旅に出るのですが、今年は諸事情あって遠出できず、近場でぶらり途中下車の旅を楽しんできました。

その1つ目が、東京都世田谷区の三軒茶屋駅と下高井戸駅を結ぶ東急世田谷線の旅です。

この旅の一番の目的は、松陰神社前駅から徒歩5分ほどのところにある吉田松陰(大河ドラマ「八重の桜」では小栗旬が演じていました)を祀った松陰神社にお参りすることでした。

ここで簡単にではありますが、吉田松陰の説明をします。

当時(吉田松陰が10〜20才の頃)、大国だと思っていたお隣の中国(清)がイギリスに戦争で負けたり(アヘン戦争)、日本にもペリーが黒船でやってきて開国を迫ったりと、それまでの価値観や考え方、あるいは戦い方だけでは様々な問題を解決できないような世の中になってきていました。

そういった中で吉田松陰は当時の日本の置かれた状況を苦慮し、人材育成が重要であることを感じます。

「国家における人物というものの意味は、ちょうど、水に水源があり、木に根っこがあるようなものであります。これがなければ、水はかれ、木も枯れてしまいます。」

そして松下村塾(しょうかそんじゅく)という長州藩(山口県)の小さな塾(塾生は50人くらい)で講義をし、実際にその教え子からその後の明治維新で新政府に関わった人が多く出ました。

塾の先生をやるにあたって、想いの部分で理想とするところがあって、山口県にも行きたいとずっと思っていたのですが、なかなか機会がなく、ではせめて東京なら!ということでお参りしたわけです。

冒頭の言葉「人材育せざるべからず」は人のもって生まれた才能というものは、育てずにおくべきではない。

という意味です。

まさに我が意を得たり!という言葉です。

余談です。

毎年元旦におみくじを引くと、それ以上どこに行ってもおみくじを改めて引くことはないのですが、ここでは「(自分用ではなく)サーパスの生徒用に引いてみよう!」と

思い切って引いてみました。

結果は大吉!

学問のところには、『安心して勉学せよ』と書かれていました(^w^)

ただ、おみくじに書かれた詩の解説文に、『しかし安心して油断すると折角の幸が禍となります 用心しなさい』

と書かれていましたからご注意を!(笑)