もがく価値

一昨日のブログと少し矛盾して聞こえるかもしれませんが、

勉強習慣のついていない子や、勉強をやらされている子は、

ちょっとでも勉強すると勉強したことを大げさに言いたがります(笑)。

「勉強してる?」と聞くと、「してるしてる!ちゃんとやってる!」と答える子。

「昨日、2時間も勉強しちゃった!」と言うような子。

実際は、そこで出てくる言葉というより、

その子の醸し出す雰囲気(表情や語気など)で

本当に勉強しているかどうかは大体わかってしまいます。

本気で勉強に取り組み始めた子が発する言葉は、もっと気持ちの入ったもので、

「う〜ん。やってはいるんだけど、うまく力になってる感じがしない。」とか、

「全然時間が足りない!」とか、

「自分でも今伸びてる気がする!やってて楽しい!」と、

(過去に見てきた生徒の言葉を借りるなら)こんな風になってきます。

自分に合った勉強のやり方、『型』のようなものがあるように思います。

例えば漢字を見ただけで覚えられる人がいたかと思えば、

10回は書かないと覚えられないという人もいます。

「10回も書くから覚えられないんだ!」

「一回で覚えようと思ってやらないからだ!」と言うこともありますが、

ではみんながみんな一回で覚えようと思いさえすれば

一回で覚えられるかというと、そんなこともないでしょう。

10回書けば覚えられるなら10回書いていいと思います。

自分はどんな風に勉強したらうまく力が着いていくのだろう?と、

試行錯誤を繰り返すことは必要なのではないかと思います。

(もちろんアドバイスをしないわけではないですが)

自分で実際にやってみてうまくいかなかったことや、

もがいてもがいてうまくいったことは、その後の財産になると思います。

中学に入ってからも大学受験や資格試験の時も、

そして社会に出て答えのない問題にぶつかった時も、

もがき方を知っている人は強いような、そんな気がします。