「求められるもの」

新聞やニュース、雑誌などを目にしていると、ふと思うことがあります。

「これからの社会で、求められるものは何だろう」と。

これを考えるには、インターネットというキーワードは外せないと感じます。

情報収集としての面ではなく、情報発信の面で、です。

Facebook、Twitterに代表されるSNSサイトは、

もっとも身近な情報発信となっています。

今日は何を食べた、といった独り言から、政治家からのメッセージまで。

職業、年齢、住所もバラバラ。

見知らぬ人と「友達」になったり、会話を交わしたり。

まるで、もう1つの世界がそこにあるかのようです。

その世界が、ゲームのようなただの非現実的なものではないこと。

これが社会を動かす大きな原動力となっていると思います。

この世界は、現実に強く結びついています。

その世界の住人は、現実の社会に存在します。

その世界の住人のつながりも、

学校や会社、家族などのつながりが大きなベースになっています。

現実につながる世界で情報発信が出来ること。

それが大きな今後の社会の大きなキーワードになるような気がします。

自分の能力と、それを必要としている人が現実で結びつくことが出来るからです。

例えば、趣味で作った陶芸品。

今までは自分や、せいぜい周りの家族や友人にプレゼントといったように、

ごくごく限られた世界の中での、趣味としての価値しかありませんでした。

たとえ、それがお金を出してもいい、と思える逸品であっても。

最近では、こうした個人の得意分野を

世界に発信できる仕組みが出来てきました。

趣味の枠で収まらずに、価値が認められるということです。

今ある環境とは全く違う、新しい現実世界に導いてくれることもあるでしょう。

これまでは、組織にとけ込むことに大きな価値を見いだしてきた社会。

これからは、組織の一員としての自分だけでなく、

ひとつの個性としての自分も必要な社会。

非現実的な世界によって、社会は大きく変わっています。

自分の武器ってなんだろう?

あらためて考えてしまう今日この頃です。