たかが漢字されど漢字

国語担当のマドレーヌです。

今日は中学受験の漢字について感想を述べさせていただきます。

たかが漢字されど漢字です。

そして実は漢字は生き物なのです。

サーパスで初めて漢字テストを受けた生徒さんの中には

ハネと線の長短が全く念頭になく書いている場合があります。

これは、本人の不注意ではなく、学校の漢字テストで

何の注意も指摘もされてこなかったためです。

そんななかで、サーパスで第一回目の漢字テストを受けて

思った半分も点数が採れない場合があります。

殆どの生徒さんががっかりなさって、必ずこんな筈じゃなかったのに・・・

という悔しそうな表情を滲ませます。

それが実は素晴らしいスタートなのです!!

今までの自分を変えること、今まで正しいと思った漢字が

実は本当の漢字の姿ではなかったと心で感じること。

これがとてもとても大切なことです。

成長とは 変化していくこと。

前の自分の着ていた服を脱ぎ捨て

自分の力で新しい服を身に着けることです。

小学生は成長の塊です。

身長や体重だけが増えているのではなく

毎日毎日どんどん変化しています。

それを毎日目の当たりにできる私は、なんて仕合せなんだろうと

生徒さんのひとり残らずに感謝しています。

さて漢字テストでがっかりした生徒さんに、

一文字ずつどこが間違っていたのか説明すると

表情がぱあっと明るく変わります。

どこを変えればよいか心から納得するからです。

でも納得してもすぐには変えられません。

毎回漢字の宿題ノートの間違いを根気よく訂正して

ご本人が間違い直しを練習していくなかで、

自然と正しい漢字が身についていきます。

それは3ヶ月かかったり、6ヶ月かかったりするかもしれませんが

本当の漢字の姿を心で受け止め、体で学んだ生徒さんは

殆ど同じ間違いは繰り返しません。

そして不思議なことに字そのものが大きく変化してくるのです。

力強く、しっかりした字に・・・

筆圧も強く、とても同じ生徒さんが書いたとは思えないほど。

これは生徒さん自ら引き起こした奇跡だと思います。

すっかり変わってしまった漢字、それだけではなく

満点を採っていくなかで勉強への取り組み方も変化してきます。

自信が付いてくるからです。

だから漢字は生き物でたかが漢字されど漢字です。

ちなみに中学受験での漢字の配点は100点中20点から30点

150点中40点の中学校もあります。

まさに名実ともにたかが漢字されど漢字です。